PRESIDENT理事長紹介

Design for the Future ~ワクワクする浜松の未来を描こう~

理事長 和久田 惣介理事長 和久田 惣介

Design for the Future ~ワクワクする浜松の未来を描こう~

理事長
和久田 惣介
信条
今を生きろ この一瞬を生きろ
趣味・特技
読書・音楽鑑賞

はじめに

今私たちは偉大なる先人たちが描いた未来に立っている 未来を描き実行するのはいつの時代も我々青年である 未来は私たちの手の中にある今私たちは偉大なる先人たちが描いた未来に立っている 未来を描き実行するのはいつの時代も我々青年である 未来は私たちの手の中にある

1951年3月、日本で10番目の青年会議所として公益社団法人浜松青年会議所(以下浜松JC)は誕生しました。戦後のこのまちを自らの手で復興させようと立ち上がった18名の青年により、『吾等は全世界の青年と提携し経済、社会を通じて常に、人類の福祉を計り、あわせて経済界の強力な推進力とならねばならない』という設立趣意書に込められた想いは、自らの手で新しい未来を切り拓いていくという崇高な志であり、いつの時代も変わらない我々青年に与えられた使命であると考えます。

浜松市は2018年に20政令指定都市幸福度ランキングで1位になりました。しかしながら文化分野では15位となっており、中心市街地の魅力と賑わいの乏しさも要因のひとつとして考えられます。また、少子高齢化、大都市圏への若年層の人口流出など他の地方都市と同様の課題を抱えていることも事実です。青年会議所は地域社会の問題や課題に対し、持続可能な解決へ向け運動を展開する組織です。このまちに暮らす人々が今まで以上に誇りを持つことができるように、市民のニーズを探り、巻き込み、行動して、愛するまちの課題解決に積極的に取り組んでいく必要があります。

『人が想像できることは、必ず人が実現できる』 フランスのSF作家 ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)
19世紀には物語の世界でしかなかった月旅行も20世紀には現実のものとなり、私たちが少年時代に心を躍らせた「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の世界や「ドラえもん」の秘密道具の多くも実現されています。
浜松JCが設立された70年前と同じく未来を切り拓き、このまちの未来を描くのは我々青年世代です。
さあ、いよいよ私たちの番です。
JAYCEEの英知と勇気と情熱をもって、愛するまち浜松の未来を創造するときです。

愛するまち浜松の
未来のために

私たちは、このまちの魅力をどれだけ知っているでしょうか。浜松はものづくりのまちとして知られるように自動車や楽器などの製造で培われた技術、山・川・海・湖など豊かな自然に囲まれ食にも恵まれた土地であり、伝統と文化を有したまちです。けれども賑わいを失った中心市街地の再生は進まず、私たちが理想を語ることさえ少なくなっています。
この問題に対して「誰かがやってくれる」と目を背けてばかりでいいのでしょうか。地域が抱える問題は、ここに住まう私たちが当事者として考える必要があります。愛着があるからこそ気づく課題、こうありたいという理想。浜松のイメージを発信する「都市の顔」として、人々が求める中心市街地を未来予想図としてアウトプットしてまいります。また地域が誇る産業や文化などまちの魅力を再認識し新たな価値を創造することは、将来への希望や安心感、地域への愛着へと繋がります。浜松の未来のために、地域市民と連携しまちの未来を描き創造してまいります。

未来を担う
子どもたちのために

このまちの未来を担う子どもたちは地域の宝です。子どもたちを取り巻く環境は年々変化しており、私たちが経験してきたような地域コミュニティでの成長の場が失われつつあります。親世代でもある私たちは、学校や家庭ではない我々浜松JCだからこそできる「はままつ少年の船」を通じて、子どもたちの成長の機会を提供してまいります。
東京オリンピック・パラリンピックの開催により世界中が日本に注目をし、世界との繋がりがより身近に感じられるようになる2020年。グローバルな時代を生きる子どもたちは、自分たちが生まれ暮らす地域や国の魅力を認識できているしょうか。日本人としての自信と誇りを胸に世界に羽ばたく人財へと導いていく必要があります。また、多くの仲間たちとともに過ごす時間は、この先の人生を歩んでいく上で多くの人との繋がりが大切であるという気づきを創出し、仲間と力を合わせ困難に立ち向かうことは逞しく歩む力を身につけます。さらに、大海原の上で過ごす生活は大自然に生かされていることを実感し豊かな心を育みます。無限の可能性をもった子どもたちが、逞しい力を身につけ、豊かな心を持つ人へと成長することが、このまちの明るい豊かな未来へと繋がっていくのです。
-2020年4月追記-
本年、新型コロナウイルスによる感染拡大の懸念から、「2020はままつ少年の船」は中止となりました。『可能性は∞!希望に満ちた未来を描こう!』をスローガンに掲げ『世界に通用する懸命に生きる人財の育成』をテーマに研修プログラムを行う予定でしたが、その思いは変わらず、この地域の子供たちに成長の機会を提供してまいります。

これからの
浜松JCのために

浜松JCは創立以来、「まちづくり」と「ひとづくり」という恒久的な目的をもって運動をしてきました。時代が変化をする中で原点に立ち返り、「今必要なこととは何か」「私たちに求められているものとは何か」を見定め、これから歩むべき道を検討し策定する必要があります。
私たちの事業の中で多くの地域市民に認知されているものとして、『はままつ少年の船』が挙げられます。青少年の健全な心を育むことを目的とした事業で、乗船した子どもは延べ12,000名を超えました。約30年前から続く事業にも関わらず毎年多くの参加希望をいただきますが、この先を見据えたとき、私たちはほかに新たな価値のある事業を見出していく必要があります。変化する時代背景を機敏に感じ行動に移すことができるJAYCEEの誇りを持って、公益性を維持しつつ地域に必要とされる新たな旗艦事業を企画立案します。また2020年度は、2010年代運動指針が発動されてから丸10年を迎える年でもあります。私たちは2010年代の指針を出発点として、事業や活動を振り返り検証します。そしてこれからの10年、浜松JCが運動の方向性を見失うことなく、地域に必要とされる組織であるために「浜松JCは何をすべきか」「それを実現するためにはどのような組織であるべきか」という観点から、2020年代の戦略計画を構築してまいります。

誇り高き
JAYCEEであるために

浜松JCが未来を描く運動を展開するには、組織が力強いものである必要があり、志を同じくする多くの仲間が不可欠です。行動を起こすのは人であり、多くの仲間とともに未来を描き行動することが描く未来の実現に近づく一歩であると考えるからです。
青年会議所は成長の機会が平等に与えられた組織です。職業も年齢も考え方も違う会員が、未来を語り、描き、高い目的意識をもって「修練・奉仕・友情」の三信条のもと切磋琢磨しながら、多くの気づきや学びを得られることは、一人ひとりの大きな財産になるに違いありません。在籍するメンバーが我々の展開する運動や活動の魅力を自らの言葉で語り、新たな仲間の拡大に努めていきましょう。また私たちJAYCEEの使命であるJCI Missionには、「より良い変化をもたらす力を青年に与えるために、発展・成長の機会を提供すること」と謳われています。私たちはJAYCEEとして平等に与えられる機会を掴み、自身の成長へと繋がれているでしょうか。大人の学び舎とも言われる青年会議所に在籍する中で様々な知識と見識を深め自己研鑽に励み、JAYCEEとして共に成長してまいりましょう。志と誇りを備えたJAYCEEが描く未来こそ、明るい豊かな社会の礎になるのです。

共感の得られる
JC運動であるために

JAYCEEであろうとなかろうと、成長を求めるのであれば他者との関わりは非常に重要です。自分の考えを他者に説明することにより、頭の中が整理され、十分であったはずが不十分に気づく、また他者との関わりの中で新しい発見や刺激を得た経験があるのではないでしょうか。それは個人でも組織でも同様であり、他者とのコミュニケーションあるいは関係性の中で学びや気づきが得られ、成長していくのだと考えます。
浜松JCがどんなに素晴らしい活動をしていても、共感を得られなければ自己満足でしかありません。多くの地域市民に発信し、活動することに満足せずにその声を自らにフィードバックさせること。それがその後の活動の糧となるはずです。また全国各地、世界各国に広がるJCのスケールメリットをいかし、同じ志のもと運動を展開する仲間とともに活動する機会も創出してまいります。それぞれの地域の未来を本気で考える同志との語らいや経験から得た気づきは、個人だけでなく組織の成長の一助となります。発信して交流する、交流して吸収したことを改善するという好循環を生み出すことが私たちの運動を効果的に広げることに繋がっていくのです。

力強い組織で
あるために

創立以来70年の長きに亘り、浜松JCは会員自身の手により運営されています。そして2010年に公益法人を取得して10年になります。この積み重ねに感謝し、今後も社会の利益を考えた公益性の高い事業を推進してまいります。
財務面においては、公益法人会計基準に則り、明瞭性・健全性のある財務運営をしていくことが必要です。「事業計画の段階で目的を達成するために必要な予算であるか」「決定した予算が事業において適切に執行されているか」などの管理を徹底します。また規律の遵守やコンプライアンスの徹底も重要と考え、浜松JCプロトコルを作成し社会的責任を果たしてまいります。青年会議所は会議の中で意思を決定する団体です。そのため総会やその他諸会議の運営は、組織の根幹を担う重要な役割であり、高い目的意識を持った活発な議論、質の高い会議のためにも、メンバーが情報を共有できる環境を築くとともに、明確な規律や規則の下で会議を実施していきます。地域市民、行政や諸団体からの期待と信頼に応えられる組織として、効果的に運動を展開してまいります。

SDGsの推進

SDGsは持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓った2030年までの国際目標です。2015年のJCI世界会議金沢大会においてすべての国家青年会議所がSDGsにコミットする「金沢宣言」を採択し、日本青年会議所においても、2019年1月の第159回総会で「SDGs推進宣言」が採択されました。これにより全ての青年会議所が共に共通の目標に向かって取り組みを進めていくことが確認されました。
浜松市も「SDGs未来都市」として森林、エネルギー、多文化共生などを始めとした分野で積極的な取り組みが行われており、情報発信の場として「浜松市SDGs推進プラットフォーム」も設立されています。
2020年もSDGsの推進をより加速させ、地域から世界の課題解決に繋がる持続可能な社会を創造してまいります。

結びに

仏教の教えに『思念が業をつくる』 と言う言葉があります。人生は強く思ったことが現象として必ず現れるのです。青写真を描き、丁寧に色付けをし、それを心の中で強くイメージすれば形になるのです。
Design for the Future
想像力やデザインは無限の力を秘めています。
浜松JCすべてのメンバーの力を集結し、手を携え、今しかないこの一瞬を全力で、共にワクワクする浜松の未来を描き創造しよう。
愛すべき浜松の未来のために。