PRESIDENT理事長紹介

理事長 宮尾晃輔

魅了せよ!人と地域の交わるシン浜松へ

理事長
宮尾晃輔

はじめに

JC活動はやれる人だけがやればいい。

時間やお金に余裕のある人がやるから私は関係ない。

JCに入会しても仕事に繋がらない。

こんな言葉を耳にすることが近年増えてきました。

JCI浜松はイベント団体ではありません。

目指すべきはメンバー内々だけで楽しむ団体でもありません。

私たちの目的は何だったのでしょうか。

「希望をもたらす変革の起点となる」

JC宣言文の一文。

これがすべての運動の目指すべきゴールではないのでしょうか。

いま一度、原点に立ち返る時ではないのでしょうか。

コロナ禍がもたらしたものは何も悲観的なものだけではないはずです。

JCI浜松はこんなものじゃない。

まだできる。もっとできる。

JCI浜松には多くの機会が存在します。

しかしそれは、「希望をもたらす変革の起点となる」という目指すべきゴールがあってこそ。

今こそメンバー・市民・地域を魅了する団体へと「シンカ」する時です。

忘れないでください。私たちは、青年会議所です。

組織の大義と多様性の両立

新型コロナウイルスの蔓延は、間違いなく地域や企業、そしてJCI浜松に大きな影をもたらしました。
他者との対面での交流が減少し個人の意思が強くなった現状、多様性という言葉が独り歩きしている時代でもあります。
例えば会員であればJCへの興味の低下、運動構築における組織の結束力への弊害、地域社会の理解不足など活動を行う上でも様々です。
その現状に果たして目を背けてもいいのでしょうか。
JCI浜松はこれまで71年間にわたり地域に変革をもたらす起点となるべく活動を続けてまいりました。
すべての運動には意義があり、課題解決の先の大義として持続可能な明るい豊かな社会の実現がありました。
しかし、どんな状況下においても変わらないもの。
それは、私たちの目的である「希望をもたらす変革の起点となる」という言葉です。
JCI浜松の会員の心を揺さぶることにも、魅力的な大義が必要不可欠です。
会員一人ひとりの力が改めて必要な状況の中、いかなる状況下でもカウンターパートからの関心を惹きつけ、組織のシンカを捉え魅力的な組織を共に創造してまいりましょう。

新たな地域社会に向けて

新型コロナウイルスがまだ終息しないこの状況で行動を起こすことは、周りの評価や噂だけではなく情勢も相まって行動に移しづらい世の中です。しかし、伝えたい思いや意義を発信し、行動を起こした先の未来を創造することで人の心を揺さぶることができます。
例えば、東京オリンピック2020。
その開催においては賛否様々あり、「魂のない幽霊の大会」当初はそんな揶揄的表現も耳にしました。
しかし、始まってみれば世界各国から集まったアスリートによる魂を揺さぶる一つひとつのプレーが国民の魂を揺さぶりました。まさに、世界中のアスリートが東京オリンピックに魂を吹き込んだ瞬間であり、希望をもたらす変革の起点とは人々の魂を揺さぶることのできる運動なのではないでしょうか。
世界中のアスリートのために日本が開催へと踏み切った価値観は、私たちも見習うべき部分が多くあります。四方が異なる自然環境となっている浜松という地域には、四季によって移り行く風景の変化とそこに住む住民の繋がりなど、都会とは異なる魅力に溢れた日常があります。私たちの魂は今までもこれからも確かにここに存在しており、移り行く人と元々存在している地域との交わりの中で浜松独自の価値観が育まれているのです。
決して「明るい豊かな社会」とは言い切れない現状であっても、私たちが前を向き活躍できる逸材(ActiveCitizens)を発掘し発信することは、行政や地域の価値観までも影響を与え、強固なカウンターパートの形成に繋がります。
地域の逸材に着目し続けるその先に、地域の未来に希望をもたらす変革の起点となる運動のカタチが見えてくるでしょう。
人が輝けば地域が輝く。私たちの魂を運動に込めて組織価値のシンカに繋げるインパクトを生み出してまいりましょう。

組織の本質と価値

JCI浜松は青少年育成事業を通じ、71年間多くの先輩諸氏から変革の起点として事業が引き継がれ、そこには今の私たちをはじめとした次世代に対する想いが詰まっていました。
その結果多くの事業が私たちの手を離れ、持続可能な運動として地域に根付いているのです。
近年では、青少年育成事業としてより地域市民にインパクトを残すべく大規模な事業も多く行われてきました。
しかしながら、まだ出口が見えないこの状況において従来の形式で実施することは不可能です。
71年間の月日の中で様々な社会情勢があったとしても諸先輩方は前を向き、歩みを止めなかったからこそ今があります。
私たちはどんな状況下においても最善を考え、柔軟に物事を捉え行動していくことが何よりも大切ではないでしょうか。組織がもつ可能性と今後の組織価値の真価が問われているのです。
これから私たちが起こす運動には、未来を変える力があります。いま一度、青少年事業に対する私たちメンバーの関わり方、その事業の価値や目的を熟考するとともに、地域と組織の文化を継承できる LOM へとシンカすることで、未来の宝である青少年世代と地域により良い変化を与えてまいりましょう。

組織がもつ可能性の最大化

青年会議所の運動は市民意識変革運動でもあると言われており、地域や社会、自身の高みを目指す青年はどんな人であっても青年会議所に所属し活動をすることができます。
そして健全な組織運営、持続可能な運動の発信はメンバーという強固な土台があってこそ成り立つものです。
JCI浜松は2010年に公益法人格を取得して以来、地域市民に信頼される運動を展開してまいりました。しかしながら、組織運営は時代に合わせてカタチを変えていくものでなければなりません。
JCI浜松の魅力、参加することで得られる機会、メンバー間の交流、あらゆるものがこれまでと異なった世界で、私たちはどうするべきなのでしょうか。
JCは決して目の前の損得ではなく明るい豊かな社会の創造に向けてひたむきに活動をする。いわば生き方そのものです。理念を伝え、魅力を伝え、情熱を伝える。この街を想う志を同じくする青年をいつの時代でも歓迎しています。
今こそ私たちは、自身の意識の根底にある「これまでのJCI浜松」から「これからのJCI浜松」へと意識を改める転換期にさしかかっています。従来の拡大手法だけではなく、データとバックキャスティングに基づいたリサーチから戦略を練る。これからのJCI浜松の強固な土台はそのような多角的な拡大手法への改革が必要となるのではないでしょうか。そして私たちはJAYCEEとして地域に希望をもたらす変革の起点となるべく、新たな同志を迎え組織を強固にし、その先へとシンカすることで効果的な運動を発信し、明るい豊かな社会を模索してまいりましょう。

JCIという組織は決して主観的な価値観だけではなく「修練・奉仕・友情」の3信条があるように、メンバー一人ひとりがJAYCEEとしての価値観を共有していくことが必要不可欠です。そのため、ただJCに所属しているだけではなく入会時期は関係なくすべてのメンバーが発言し、参画することのできる機会がなくてはなりません。
JCI浜松の歴史を知り、JAYCEEとしての生き方を知る。この組織の可能性を感じられるような機会の提供をし続けることで、メンバーの更なる成長の一歩に繋がります。組織を理解することがJCI浜松の運動への理解に繋がり、自身の成長の先に得られる具体的なイメージの共有になるのです。様々なメンバーが能動的に学ぶことで、組織の多様性に繋がります。JCI浜松のスケールメリットを通じて、共に成長していきましょう。
人の可能性は無限大です。一人ひとりの意識改革からなるシンカを創出し、組織の力を最大限に活かしてまいりましょう。

独自性の追求

共感。この言葉は決して一方通行ではなく、互いが対話を繰り返し共鳴することで関心や感動が生まれ成り立つものです。
情報に溢れる現代においても私たちはメンバー、先輩諸氏、地域、行政それぞれに向けて、より効果的な発信手段が必要なのではないでしょうか。
JCI浜松の運動をメンバーや周囲に伝え対外へと発信する。
そのためには「デジタルなのかアナログなのか」、「いつやるのか」ばかりが着目され、言わば手法ありきで情報を届けたい人たちが置き去りにされてしまっております。
闇雲に発信するのではなく、「何を誰に伝えたいのか」。共感に向けてJCI浜松の情報発信の本質を見定めることが最大のテーマであると考えます。JCIは、入会すると浜松だけではなく日本中、世界中のJCIメンバーと関わる機会や、住み暮らす地域だけでは経験できない価値観やとても大きな規模の事業を体験することが可能となるのです。
LOMには日々膨大な量の情報が届きます。成長の機会に溢れる組織として、見る人を惹きつける情報とは何なのかを常に試行錯誤し、JCI浜松のシンカと他団体の道標になるようなブランディングを推進してまいりましょう。

出向制度の意義創造

JCI浜松の運動は浜松だけにとどまりません。その規模は、ブロック、地区、日本、そして世界へと広がっています。71年間の歴史をバトンとして受け継がれていると捉えるならば、2019年東海地区協議会主管、2023年静岡ブロック協議会主管、そしてASPACの誘致に向けた活動もいつしか未来へのバトンになります。
一方で、毎年多くの出向者が各地に赴き、活躍しているのをご存じの方はどれくらいいるのでしょうか。中にはLOMの職務と兼務で活躍している人もいます。それは決して容易いことではなく、何よりも彼らは私たちの大切な仲間であり、一歩外に踏み出すとJCI浜松の代表として様々な出向先で活躍しています。そんな人財はLOM のかけがえのない財産です。
組織である以上、出向という成長の機会提供は毎年あります。そしてそれは、これまで務めてきた人たちが得た「信頼の成果」そのものです。出向の意義目的をLOM内で共有し、出向の価値を見出す。LOMの仲間に励まされ、出向先で得た新たな絆と自己成長をLOMへと還元する。そんなサイクルが私の求める理想です。
一連の流れの中でブロック主管、ASPAC誘致業務を担うとともに、必要に応じてLOM内で連携し、共に壮大な目標達成に向けて歩んでいきましょう。
JCI浜松という組織のシンカに向けて、これからも様々な成長の機会をメンバーが能動的に掴む。そんな魅力を共感できる組織を創造してまいりましょう。

盤石な組織運営の構築

行政や地域からの信頼を勝ち取るには公益会計基準に則り、明確かつ健全な財務運営を行っていく必要があります。
そして私たちの活動資金の多くはメンバーからなる年会費が大半を占めています。
世界情勢が変わった現在において、財政活動も持続可能な運営と活動がより必要な時代に差し掛かっているのではないのでしょうか。メンバーからの会費がどのように使われているかを周知する財務の透明性、各種法令やメンバーが守るべきコンプライアンスの整備、年間を通じて様々な機会を掴み取ったメンバーへの適切な褒賞、ひとつひとつがとても重要です。さらに、メンバーの意識改革と地域からの評価と信頼に繋がる事業を行い、会計と規則の両側面からLOMを強くしてまいります。
組織の活動のプロセスを見直し、メンバーからの厚い信頼で、より強固な組織へとシンカすること。会員同士の結びつきを強め、行う事業ひとつひとつの完成度を高めていくことで、社会の変化に柔軟に対応できる組織を目指してまいりましょう。
JCI浜松は公益社団法人として地域社会の期待に応えていかなければなりません。
私たちの組織は「明るい豊かな社会」を理念に掲げ活動をし、高い意識をもって地域やメンバーからの期待に応えてきました。
しかしながら、組織運営とは時代に合わせてカタチを変えていくものです。
社会情勢にいち早く対応した適切な会議運営は、組織力の向上へと繋がります。そして、その中枢を担う事務局は、メンバーがその責任をより自覚できるような青年会議所としての「会議」の部分を強固にするとともに、事業の効率化と最大化、そしてメンバーの帰属意識に繋がるように努めていく必要があります。
私たちは青年の「会議所」です。会議から様々な事業を遂行していくこのプロセスを存分に駆使をし、ルールや規律の順守をすることでさらなる事業価値を生み出すことのできる会議体となっていくのです。
時代に即した運営を取り入れ、地域だけでなくメンバーからも信頼される組織へとシンカしてまいりましょう。

すべての同志へ

どんなに難しい状況であってもその状況を学びと捉えましょう。

そして、それぞれの室と委員会が描いた課題の解決の先に、組織とメンバーとしての喜びがあります。

すべてのメンバーがそう思える組織へ。

地域と市民から求められる魅力溢れる組織へ。

自分の中の可能性を、JCI浜松の可能性を信じましょう。

現状に俯き諦めることなく、変革の起点に向けて行動を起こし続けることで地域に希望がもたらされるのです。

多くの人々と地域に様々な魅力を創造する。シン浜松はそうして実現できるのです。

すべての事象は自分のために。

一人ひとりのJCI浜松の価値を。

最高の仲間を、最高の同志を。

見つけましょう。