PRESIDENT理事長紹介
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はじめに
わたしたちはいつの時代も、明るい豊かな社会の実現を目指して今日学び、明日に活かしてきました。そして75年という長い歴史の結果として今もこうして地域を想いけん引するリーダーたちが集い1951年の設立当初から変わらずに切磋琢磨しています。
この地域を想い、この地域のためにと運動を起こす青年がいなくなったらどうなるでしょうか?それは地域の衰退を意味します。どんな状況におかれても青年会議所は運動を、学ぶことを止めてはいけません。今日学び、明日を導くことこそ浜松青年会議所(以下、浜松JC)に課せられた使命です。
浜松市は人口減少、若者の都市部への流出、インフレ進行、インバウンドや技能実習生の増加という異文化共生、産業構造の変化、事業承継という問題に直面しています。人口減少が叫ばれて久しいですが改善の兆しは見えず、人口減少に対する問題解決として交流人口や関係人口といった言葉が飛び交うようになりました。人口減少に起因する問題は、産業の技術承継や担い手不足、観光や文化資源の担い手不足、公共交通等のインフラサービスや地域のまつりや行事の縮小が起こりえます。現実問題として人口は減り続ける。という前提のもと課題解決に向けて、行政のみならず地域のことを想うすべての人が知恵を出し合い明るい未来を想像し行動することが必要です。
浜松JCがそれらの課題に対して率先して行動を起こすこと。地域のことを誰よりも考え、だれよりも動く。リーダーとして私たちはそうあるべきです。ここからは私たち今のメンバーが、『未来の原因としての今』をつくり上げる時です。
歴史の歩みを
未来の礎に変えて
浜松JCは、先輩諸兄姉が紡いできた伝統の上に75年という節目を迎えます。この永き歩みは、一人ひとりが地域のために行動する志の積み重ねによって築かれたものです。その努力と情熱に、心からの感謝を捧げたいと思います。そして、この節目は、ただ過去を振り返るだけでなく、これからの未来をどうつくるかを自らに問う機会でもあります。
浜松は、音楽・自然・産業・文化といった多様で豊富な観光資源を有しながらも、その魅力を十分に活かしきれていない現状があります。観光地が点在し、訪れた人が市内を周遊しにくい環境は、滞在時間や消費の拡大を妨げています。結果として、豊かな資源が「通過されるだけ」の存在になってしまう危険性を抱えています。この問題は、市民生活や地域経済の活力とも密接に関わる課題です。
75周年という節目に立つ今、私たちはこの課題に立ち向かい、未来の観光都市浜松を見据えた運動を構築していかなければなりません。観光資源を点から線、そして面へとつなげ、誰もが浜松を歩き、体験し、語りたくなる環境をつくる。それは行政や観光業界だけでは成し得ない、市民一人ひとりの理解と行動があってこそ実現できる未来です。
私たち青年会議所は、地域に根ざしながらも全国・世界とつながる強みを活かし、外の視点を取り入れながら浜松の魅力を磨き上げます。そして、その魅力を訪れる人に届けるだけでなく、地元の人々自身が再発見し誇れる形へと昇華させていきます。75年間で培われた信頼とネットワークは、この挑戦を進めるためのかけがえのない土台です。
未来の原因としての今をどう生きるか。私たちは、この節目の年に、観光都市としての浜松の可能性を最大限に引き出し、次代に誇れる地域の姿を手渡すための運動をここから始めます。先人たちが築いた道を受け継ぎ、さらにその先の未来へと続く道を、私たちの手で描き出していきます。
国境ではなく
心を越えて、
浜松から信頼を育てていく
浜松には、世界とつながる素地がすでにあります。ものづくりで海外市場と結び、音楽・文化で国を越えて人を魅了し、そして多くの外国にルーツを持つ人々がこの地域に暮らしています。国際化とは、決して遠い世界の話ではありません。私たちの日常のすぐ隣に、すでに始まっている現実なのです。
そのようなまちにある私たち浜松JCは、形式的な友好交流関係づくりではなく、信頼を育てる、という視点で、国際パートナーシップの構築を発展させていきたいと考えます。国が違えば、文化も言語も価値観も異なります。だからこそ、その違いを超えて心を通わせる過程こそが、真の国際的な繋がりであり、未来をともに担うための礎になるのです。
2026年、日本でアジア太平洋地域会議(ASPAC)が新潟にて開催されます。アジア太平洋中から多くのJCメンバーが来日するこの大きな機会は、浜松市、浜松JCにとっても国際化を加速させるまたとない好機です。さらに、姉妹LOMであるJCIバンドンとの姉妹LOM協定の最終年度でもあります、浜松JCとJCIバンドンとの継続的な関係構築をより深めることで、浜松JCの内部においても国際への理解と協調が促進されます。
国際的な環境に触れることは、自らの価値観や言葉を磨く機会となり、自信と視野を広げてくれます。多様な人々との交流を通じて、新たな視点を持って地域の課題解決に向け挑戦していきましょう。浜松JCには、世界とつながるための扉がすでに用意されています。その扉をどう開き、誰と共に進むのか。私たちは未来への責任を持って、浜松から世界と向き合っていきます。
未来をともに
歩む仲間の発掘
会員拡大こそが、青年会議所の未来を形づくる最も本質的な運動です。どれほど優れた事業を生み出しても、それを引き継ぎ、さらに発展させる仲間がいなければ、運動は持続しません。
2026年度の浜松JCが新たな仲間を迎えることは、組織に新しい視点とエネルギーをもたらすと同時に、既存会員の意識を刷新する大きなきっかけとなります。このまちで挑戦したい、自分を変えたいと願う青年にとって、浜松JCがその想いを実現する舞台となるよう、私たちは組織の魅力を磨き上げなければなりません。
そのために必要なのは、候補者の背景を理解しその人に合ったかたちで、JCの理念を伝え共感してもらうこと、そして何よりもメンバー一人ひとりの姿勢です。入会のきっかけは人であり、活動を続ける理由もまた人です。この人に出会えて良かった。と思ってもらえる存在になることが、最大の拡大戦略です。
拡大の先にある、明るい豊かな社会の実現に向けて、誰かの人生を変える一歩を踏み出すことは、自分自身の成長にも繋がります。全員で仲間を繋ぐ拡大運動に挑戦し、未来をともに歩む同志を発掘していきます。
個人の成長が
あるからこそ
広がり深まる運動
新たな仲間を迎え入れた瞬間から、青年会議所のもう一つの使命が始まります。それは、一人ひとりをリーダーとして育て上げることです。拡大は出発点にすぎず、その後に続く育成の質こそが、組織の未来を決定づけます。
青年会議所には、日常では経験できない挑戦の場があります。運動の立案と実行、対外との交渉、予算管理やチームマネジメント。それらは全て、現場での試行錯誤を重ねることでしか身につかない力を鍛える機会です。そして、その過程で経験する困難や壁は、成長の糧であり、自信の源となります。挑戦に失敗はありません、挑戦すると決意し行動を起こした時点からすでに成長は始まっているのです。だからこそ、恐れず挑戦する文化を守り、挑戦し続ける仲間を支える組織でありたいのです。そのうえで、社業や家庭に日々尽力している中で青年会議所の活動に挑むためには青年会議所が持つcreed、mission、visionについて自分ごととして理解する必要があります。人が動き出すためには理解という段階が必ず必要です。
また、浜松JCには、先輩方が築き上げてこられた豊富な知恵と経験、全国・世界に広がるネットワークという大きな財産があります。それらを惜しみなく共有し、活用することで、新しい仲間がより早く成長し、次のリーダーとして羽ばたくことができます。
一人の成長が、周囲に刺激を与え、組織全体の行動力を高めます。そして、その活気は次の仲間を呼び込み、さらに大きな運動の可能性を育てます。育成とは、単に能力を高めるだけではなく、未来へと続く運動の深さと広がりを生み出す営みです。全員でその循環をつくり上げ、浜松JCの未来を形づくる力を育んでいきます。
未来を担う若者たちの
光を育むために
時代の変化とともに、青少年を取り巻く環境は大きく変化しています。便利さや情報に恵まれる一方で、自分の力や価値にまだ十分に気づけず、未来に向かう歩みに迷いや不安を抱えることがあります。国際的に見ても、日本の青少年の自己肯定感は依然として低い水準にあり、この課題にどう向き合うかが、私たち大人に求められています。
浜松JCは、教育機関ではありません。だからこそ、学校ではできない体験を通じて、社会に出る前の大切な準備を支える存在でありたいと考えます。未知の世界に触れることは、想像力を育てる近道です。浜松には、長い歴史の中で培われた豊かな文化が息づいています。その力に触れることは、青少年に『自分がこのまちの一員である』という誇りを感じさせ、未来への希望を抱かせるものとなるでしょう。
私たちが目指すのは、青少年が自分の可能性に気づき、自信を積み重ねていける環境を整えることです。そこでは優劣を競うのではなく、一人ひとりが自分と向き合い、挑戦を通じて成長していきます。その歩みを私たち大人が見守り、称え、地域の誇りとして広く伝えていく。目的は世界に示すことではなく、『こんなにも素晴らしい青少年たちがいる』という事実を、この地域に根づかせることにあります。
未来は、自己肯定感を育みながら、地域に誇りを持って挑戦を重ねていく青少年たちの中にこそ宿っています。
このまちを、
次の時代へ手渡す
責任を果たすために
浜松にはものづくり、文化それぞれにこれまで積み重ねられた伝統が根付いています。しかし、その両方において未来を左右する岐路に立たされています。経営者の高齢化と後継者不在による廃業。長年培ってきた技術が、継承されることなく消えていく現実。加えて、大手メーカーの事業転換や人口減少による生産量の低下から起こる売り上げ自体の減少。文化の面においては、おまつり離れをはじめとする参加者や担い手の減少、若者の流出による伝統の後継者不足が起こっています。この両面の課題の背景には郷土愛という共通のテーマがあります。浜松のまちづくりにおいて、この現状に目を背けることはできません。
青年会議所だからこそ、他業種・広域連携・世界組織という特色を持ってして、多様な価値観と経験を呼び込みながら、浜松の課題に立ち向かうことができます。不透明で先が見通しにくいこの時代にあっても、自分自身の中にある知識・経験・体力、そして行動力は裏切りません。私たちはその力を信じ、浜松の未来に責任を持って行動していきます。
浜松が持つ素晴らしい技術や文化に根付く伝統の数々を、この地に住まう人々が知ること、そしてその伝統は必ず浜松の誇りとなります。地元の誇りを若者が誇りと思えるように、その運動の先にあるのが郷土愛です。そうした地元と広域発信その両方の取り組みが、やがてこのまち全体を包む大きな変化に繋がる。私たちは、そんな運動の波紋を起こす存在でありたいのです。
まちは、そこに暮らす人の姿勢で育ちます。だからこそ私たちは、今この浜松というまちで、自ら立ち上がり、行動する背中を次の世代に見せる必要があります。動き出す一人ひとりの意志が、浜松に新たな鼓動を吹き込み、未来をつくっていきます。
まちづくりとは、未来への贈り物です。今をどう積み重ねるか。その問いに向き合い、青年会議所として、浜松に息づく文化と技術と伝統を次代に繋ぐ責任を果たして参ります。
楽しさあふれる
魅力の発信
どれほど意義のある運動も、伝わらなければ存在しないのと同じです。私たちが積み重ねる挑戦や感動は、発信によって初めて地域に届き、共感と参加の輪を広げます。広報渉外は単なる情報伝達ではなく、浜松JCの価値と魅力を社会に示す顔であり、声であり、空気感そのものです。
私たちが伝えたいのは、事業の結果だけではありません。仲間と共につくり上げる過程のワクワク、真剣な議論の熱、地域のために全力を尽くす姿勢。そこには、この組織にしかない楽しさと充実感があふれています。その雰囲気を感じ取った人が、自分もやってみたい。と思えるような発信を目指します。
効果的な広報には、事前の計画と戦略的な視点が不可欠です。届けたい相手を想像し、適切なタイミングと媒体を選び、言葉やビジュアルに一貫性を持たせること。そして、SNSや動画、地域メディアなどあらゆるツールを組み合わせ、メンバー一人ひとりが情報発信することが重要です。発信は担当者だけの役割ではなく、全員の想いと行動が繋がった時に、より大きな共鳴を生みます。
私たちが描く未来像は、浜松のまちに『浜松JCって面白い』『一緒にやってみたい』という声が溢れている状態です。そのために、事業の裏側やメンバーの人柄、活動の楽しさを惜しみなく伝えます。楽しさがあふれる発信は、やがて人を動かし、仲間を呼び込み、地域の期待を集めます。今年度は、浜松JCの魅力を最大限に輝かせ、その光を地域のすみずみまで届けていきます。
運動の成功は
盤石な組織から
どれほど大きな志を掲げても、それを実現する基盤が揺らいでいては運動は続きません。青年会議所の運動は、情熱や行動力だけでなく、健全な財政、明確なルール、円滑な事務体制といった組織の土台によって支えられています。私たちはその土台を強く、そしてしなやかに保つ責任があります。限られた資源を最大限に活かし、将来に向けて持続可能な運営を行うことが求められます。無理のない収支計画と透明性の高い財務管理は、組織の信頼を守る最前線です。攻めの事業も守りの管理も、いずれも浜松JCの価値を高めるための大切な営みです。今年度は、財源の確保と活用の最適化を両立させ、運動を最大級に地域と組織に波及できる財政を実現します。そして浜松JCは地域の青年経済人の団体であります。青年経済人としての会員自身の成長が自社の成長と直結します。会員の成長が社業の成長に繋がりその先に浜松の発展があります。財政という観点から会員の成長を加速させ地域貢献にアプローチしていきます。
また、浜松JCは会議体として、会議こそが運動を円滑に進めるための心臓部です。ここが滞れば全体の動きは鈍り、ここが整えば全てがスムーズに動きます。妥協せずに議論を尽くす、そのために今一度、会議としての在り方を見直すことも大切です。一方で、先輩方が築き、今なお有効に機能している仕組みはしっかりと引き継ぎます。改善と継承を繰り返しながら、常に最適な形を保つことが青年会議所として必要なことではないでしょうか。
盤石な組織は、挑戦を可能にします。財政と総務の両輪が安定して回ることで、メンバーは安心して新しい運動に踏み出すことができます。今年度は、組織の基盤を見直し、より強固で柔軟な体制を築くことで、浜松JCの運動をさらに力強く推し進めていきます。
むすびに
わたしたちは単年度の連続で75年間の歴史と伝統を紡いで参りました。その歴史と伝統を自信と誇りに変え、これから始まる未来の原因としての今、を浜松JC一丸となってつくっていきましょう。恐れることなく挑戦しましょう、私たちはリーダーです。今皆さんがいるそのポジション、立場、役職それは挑戦の賜物です。皆さんはすでに挑戦するすばらしさを知っているのです。私たちが挑戦し続ける姿こそ、家族や会社の仲間、さらには地域に住まう皆さんに直接見せることができる最大の成長です。
今日学び、明日を導きましょう
その先にある明るい豊かな社会を目指して。
