JC広場JC活動報告

6月度例会 三浜会

6月22日(木)、アクトシティ浜松にて、公益社団法人浜松青年会議所主管で三浜会を開催しました。

三浜会とは、同じ地域で活動する浜松・浜北・浜名湖の3つのJCが一同に会し、共通の事業を通じてLOMの壁を超えた絆を深める催しです。


第1部では、井伊家の菩提寺である龍潭寺住職の武藤宗甫氏をお招きして、井伊直虎の歴史と生涯についてご教授頂きました。

ーー戦国時代の井伊家は窮地の連続。その煽りを受けて直虎も激動の人生を歩む事になりました。
幼い頃に交わした婚約相手・直親が、家臣に命を狙われて失踪。失意の中、直虎は9歳にして次郎法師として出家してしまいました。
しかし直親は実は生きており、数年後再会を果たします。しかし直虎の出家を理由に、直親は別の人と結婚してしまいます。

桶狭間の戦いでは父が死に、家臣・小野正次の裏切りで元許嫁・直親が今川家の手にかかり惨殺。さらには直親の2歳の子供・井伊直政までも命を狙われて隠れ寺を転々する事になりました。
当主不在という危機的状況の中、龍潭寺の南渓和尚が出した答えが、中継ぎとして次郎法師が井伊直虎を名乗り当主に就任する事でした。

城主となってからの彼女は枯淡の精神で、民のために時に強く、特に優しくその手腕を振るっていました。
特に城主となって3年目に御触れを出した借金を帳消しにする徳政令は、担保として城を今川に差し出す事になり、直虎は民を守るために自らは城を出る決断をしなければなりませんでした。

しかし一旦手放した城も徳川家康の力を借りて見事奪還。
そして徳川家康に幼き直政を引き合わせ、後に直政は家康の下で「井伊の赤鬼」・「徳川四天王」とまで呼ばれるまでに活躍していくのです。

直政なしでは、徳川家康は本能寺の変の後の「伊賀越え」はできなかったのかもしれません。「関ヶ原の戦い」だって、東軍の軍監が彼でなかったら負けていたのかもしれません。

ーーその直政が井伊家の当主になれたのは、父の許嫁であった直虎の奮闘あってこそ。
龍潭寺の南渓和尚が次郎法師の名に込めた願い通り、直虎が井伊家を「繋ぎ合わせ」、見事復活を遂げた事に、聞けば聞くほど目頭が熱くなりました。


講演の興奮覚めぬ内に、第2部のグループディスカッションが開かれました。
私達が住む街の魅力とは何なのか?どんな課題があるのか?
それに対して私達3JCが力を合わせて何をすべきかについて、意見を出し合いました。
直虎のように個々の青年会議所を「繋ぎ合わせ」、生み出された事業構築は、どのグループもとても地元愛に溢れていて、その後の懇親会でも熱く語り合っていました。


井伊直虎は今でこそ全国的に有名になりましたが、少し前までは地元の人達でも殆ど知らない無名な存在でした。

それが今、あのNHK大河ドラマにまで取り上げられたのは、決して市を挙げての売込みではなく、人知れず井伊直虎を語り継ぎ、井伊家千年の歴史を守り続けた人達がいたからです。

浜松市に合併する直前には、井伊家の歴史を絵本にまとめ、地元の子供達に届けた人達がいました。
数年前には歴女ブームに火が付き、熱心な研究家達が所縁の寺々を訪れるようになりました。
次第に熱気はさらに高まり、今まで大切にしまっていた古文書が次々と紐解かれていきました。

そうして井伊直虎の知られざる魅力に気付く人が増えていき、ある人は歴史小説を書き、ある人はTVゲームの登場キャラクターに起用し、ある人は歴史番組で放送して、少しずつ、しかし着実に日本中に井伊直虎が広まっていったのです。
大河ドラマは、その積み重ねによって掴み取りました。

井伊直虎のように、時代の流れの中で風化しつつある物の中には、とてつもない輝きを放つ原石がまだたくさん隠れているはずです。
逆に今にも消え入りそうな悲鳴だって見過ごしているかもしれません。
たとえ周囲が無関心であっても、如何にそれを見つけ出し、守り続けるか。
それが故郷を背負って立つ私達青年の使命ではないでしょうか。

私達浜松JCは、これからも浜名湖・浜北JCと共に、故郷のために邁進して参ります。  (広報渉外委員会)

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